歯茎から膿が出た際に考えられる原因とは?
投稿日:2025年5月9日
カテゴリ:新津田沼歯科奏の杜ブログ
歯茎から膿が出た際に考えられる原因について
津田沼駅南口すぐの歯医者「新津田沼歯科クリニック奏の杜」の歯科衛生士です。 歯茎から膿が出る場合は口腔内で何かしらの問題が生じています。
今回のブログでは、歯茎から膿が出る際に考えられる原因についてお話ししたいと思います。
歯茎から膿が出る場合は下記のような原因が考えられます。
歯周病が進行している
歯周病は細菌の感染によって発症する炎症性の歯科疾患です。歯周病が進行すると、細菌の繁殖によって歯茎や歯槽骨などの歯周組織が炎症を起こします。さらに歯周病の症状が悪化すると歯茎から膿が出ます。
歯根破折(歯の根が割れている状態)
咬み合わせの不調や歯ぎしり・食いしばりなどによって一部の歯に強い力がかかると、ダメージが蓄積して歯の根にひびが入ったり、割れたりする場合があります。歯根にひびが入ったり、割れたりした場合はその隙間から細菌が侵入するため、歯根部分で炎症が生じて歯茎が腫れたり、膿が出たりすることがあります。神経のない歯は栄養が供給されなくなり、歯質が脆くなるため、根管治療などで神経を抜いた歯は歯根破折を起こしやすくなります。
根尖性歯周炎
虫歯が歯の神経にまで進行した状態で放置したり、根管治療で神経を取り除いた歯の内部で再び細菌が繁殖したりすると、歯根先端部分に炎症が起こるため、歯茎の腫れや排膿を伴います。
智歯周囲炎(親知らずの周辺に生じる炎症)
親知らずの一部しか歯茎より上に出ていなかったりすると、歯茎と歯の隙間に汚れが蓄積しやすくなり、その部分に細菌が繁殖して炎症が生じます。親知らず周辺に生じる炎症を智歯周囲炎といい、症状が悪化することによって歯茎が腫れたり、膿が出たりすることがあります。
歯磨きによる歯茎の損傷
強い力で歯磨きをすると、歯茎が傷つき、そこから細菌が感染して炎症が生じる可能性があります。歯茎に炎症が生じると、免疫機能が反応して細菌と戦った白血球や死んだ細菌が膿として排出されます。
口腔がん
口腔がんは歯茎や口腔粘膜にできる悪性の腫瘍です。口腔がんになると、痛みや違和感をはじめ、粘膜の隆起や出血、排膿を伴います。
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