乳歯の話

投稿日:2019年10月29日

カテゴリ:未分類

みなさんこんにちは、歯科医師の豊田です。
いつも当院のブログをご愛読いただきありがとうございます。
はじめに、台風15号、19号、21号で被災された皆様にお見舞い申しあげます。
今この時も全力をあげて復旧に努められていると思います。
一日も早い復旧復興を従業員一同願っております。

今回は、乳歯のお話をいたします。
乳歯は、生後6〜8ヶ月くらいで下の前歯から生えてきます。
そのあと上の前歯が生えてきます。
1歳くらいから、奥歯が生え始め、
2歳半〜3歳で乳歯が全て生え揃います。

乳歯の本数は全部上下で20本で、永久歯よりも8本少ないです。
(親知らずを除いた永久歯の本数)

Q.乳歯が出来始める時期を皆さんご存知ですか?
A.妊娠初期
胎生7週から10週頃になると、口の表面の上皮細胞が数を増して内部に入り込み、
乳歯の芽となる歯胚(しはい)が形成されます。
また、胎生3か月半頃になると永久歯の歯胚の形成も始まります。
引用:『歯と口のことならなんでもわかるテーマパーク8020』日本歯科医師会

乳歯は虫歯になりやすいのをご存知ですか?
乳歯は永久歯とちがって下の2つの特徴があるため、非常に虫歯になりやすく
その進行も早いので日頃の歯磨きと検診が大人以上に大事になります。
①薄いエナメル質
歯の中には神経の管があり、その周りを象牙質、
エナメル質という硬い歯の部分で覆われています。
永久歯に比べて、エナメル質、象牙質が薄くて、
柔らかいので、虫歯の細菌が入り込むとすぐに感染が進みます。

②歯の溝が複雑
日頃、歯をよく見ることはないと思いますが、
お子さんがいる方はお子さんの奥歯をよく見てください。
永久歯に比べて、乳歯は細かい溝がたくさんあります。
この細かい溝に汚れがつくとなかなか取れません。
この汚れの残りやすい構造が虫歯が出来やすい原因なのです。

『うちの子は歯がなかなか生えてこない』『むし歯になってないか不安』
という保護者の方からの声を、よく伺います。
歯の生える時期やむし歯になりやすさは個人差があります。
もし少しでもご不安なことがあればお気軽に聞いてください。

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