コロナウイルスのお話

投稿日:2020年6月22日

カテゴリ:未分類

コロナ騒ぎもちょっとずつ落ち着いてきて、気づけばすっかり梅雨入りして体調管理が難しい今日この頃、
皆さまいかがお過ごしでしょうか?

こんにちは。新津田沼歯科クリニック奏の杜歯科医師の渡辺です。

つい先日、都内の自粛規制がステップ3に緩和されて徐々に落ち着きを取り戻してきましたが、
同時に本当に大丈夫なのかと不安にもなってしまいますよね。

今回コロナについてちょっと調べてみたのでこちらで紹介したいと思います。

コロナは現在飛沫感染と言われていて、よく耳にするのは2メートル以上離れていれば感染しにくいと聞きます。
そもそも何故2メートルなのかを調べてみました。
コロナ感染者が咳をした場合、その口から出た唾液は空気中で細かな粒子(エアロゾル)になります。
そしてそのエアロゾルが空気中に飛散するわけですが、
大体2メートル以上の範囲に到達する頃にエアロゾルは乾燥するそうです。
そして乾燥したエアロゾルは感染力を失うそうです。
だから2メートル以上離れていると比較的安全と言われているのですね。

しかしこの理論にも例外が存在します。それはエアロゾルが飛散した空気中の湿度が高かった場合です。
空気中の湿度が高い場合、当然エアロゾルの乾燥にも時間がかかるため、
2メートル以上離れていても感染力を失わずに感染する可能性があります。

一方人体への感染の観点で考えると、上気道と下気道(いわゆる鼻と喉)にウィルスが侵入した場合、
感染部位が乾燥してるとウィルスが定着しやすいと言われています。
人体側の方は潤っている方が感染しにくいということになります。

これらの事を踏まえると、
①エアロゾルの溜まる密室に長時間いない。
②湿度の高い密室に長時間いない。
③鼻や喉を常に潤った状態に保つ。

これらがコロナ対策として有効なようです。
当初ウィルス感染に対して、マスクはウィルスの粒子を遮断することが出来ないので無効ではないか、
という考え方がありました。
しかし、マスクを着用する事によってウィルスの飛散距離を減少させる働きがあり、
また、マスクがエアロゾルの水分を吸収してウィルスの乾燥を促す作用もあります。
そして、マスクをする事によって鼻や喉の湿度を保ち、乾燥を防ぐ効果もあります。
これらのことより、マスクはやはり感染防御にとても有効な手段と考えられます。

しかしこれにも一つ問題点が!
マスクをしている事によって口元の温度が高温にたもたれ、
これからの季節熱中症になりやすいと言うことです。
季節が変わり、コロナ対策以外にも色々と気をつけなければならないので非常に難しいですよね。
熱中症対策の点も考えると、人と2メートル以上距離をとれる屋外では、
マスクをこまめに外す事が有効とされています。

当院ではコロナ対策として、十分な換気とマスクと
フェイスシールドの飛沫への二重対策を行なっております。

まだまだ予断を許さない昨今ですが、各々十分な対策を施し、
自分と周りの大切な人を守る心掛けをしましょう。